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ナンバンギセル

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寄生するのは主にイネ科やカヤツリグサ科などの単子葉植物で、具体的にはススキ、サトウキビ、ミョウガ、ギボウシなど。
夏~秋の開花時期にいきなり生えてきたように錯覚するが、生育期には茎は地際~地中にあり鱗片状の葉を付け寄生主の養分を取って生長する。
夏以降にそこから花柄を伸ばして地上にお目見えする。
花柄の先端にはプックリとふくらんだ萼があり、そこから淡い紅紫色の花を一輪、うつむきかげんに咲かせる。
花は筒状で先端が浅く5つに切れ込み、その姿をかつて南蛮人と言われていた船員がくわえていたマドロスパイプに見立てて「ナンバンギセル」の名前。

万葉集では「思草(おもいぐさ)」の名前で登場しており、古くから日本で親しまれていた植物である。

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by katsu-makalu | 2012-09-14 17:00