人気ブログランキング | 話題のタグを見る

原田泰治美術館

信州は「博物館王国」といわれるほど博物館が多く、博物館と美術館の数が、東京都についで日本で2番目に多い県である。観光向けの美術館に加え、勉強好きな県民性を反映しているのかも・・・・

それらの中で、木曽路の道の駅や善光寺に隣接する東山魁夷館、安曇野ちひろ美術館等は度々訪れているが、先日茅野市での写真展の帰り諏訪湖畔にある原田泰治美術館を鑑賞した(3回目)。


“ナイーブ・アート(素朴画)”で知られる風景画家、原田泰治画伯の描く絵は、幼少の頃に過ごした長野県伊賀良村での体験をもとに、自然の中で生活する人々の暮らしを叙情性豊かに描かれている。
日本各地の美しいふるさととそこで暮らす懐かしい人々を描くあたたかい眼差しの作品は、観る人の心にほのぼのとした温もりと安らぎをあたえてくれる。
原田泰治美術館_d0168292_14321133.jpg

オフィシャルサイトで「美しい日本から学ぶ」と題しての画伯の挨拶に
『自然に接し、失われていく風景、小さな祭り、廃線寸前のローカル線など絵に描きあげた。日本は急成長の中、随分大切なものをたくさん置き忘れてしまっている。ふるさとの風景もそうである。

だから僕は、今も「鳥の目、虫の目」で取材の旅を続けている。四季の移ろいの風が吹き始めると、じっとしていられない。美しい日本の風景を一枚でも多く絵に残していきたい。

近頃、現在住んでいる信州の市町村をすべて描きたいと思い始めている。意外に自分の県を一生の間に見てまわった人は少ないのではないだろうか。そして子ども達に、どんなにすばらしいふるさとに育ったのか伝えたい。僕には、絵で表現する方法しかない。これからもコツコツと絵の道を歩き続ける』とある。

希少植物の保護活動や山野草の撮影に重ね合わせて考えられる言葉である。

原田泰治美術館_d0168292_14402197.jpg

シンガーソングライターのさだまさしさんと親交が深く、さださんの楽曲には原田画伯の絵を題材にしたジャカランダの丘、春待ち峠などの作品がある。

3月2日まで「第7回絵画キルト展」が第二展示室で開催されている。
原田泰治の原画をキルトで再現した、入賞作品30点が原画とともに展示されている。
1mを超える大作もあり、大変な時間をかけて小さな布を丁寧に一針一針つないで作る美しい絵画の世界である。

絵もキルト作品も自分の部屋に飾ることが出来たら・・・・

時間があれば野草散策に飛び回る中で写真展に美術館、たまにはこんな日・こんな時間も必要かも・・・・

梅の花
原田泰治美術館_d0168292_15430100.jpg
原田泰治美術館_d0168292_1543990.jpg
原田泰治美術館_d0168292_1544857.jpg
原田泰治美術館_d0168292_1545685.jpg
原田泰治美術館_d0168292_155432.jpg
原田泰治美術館_d0168292_1551291.jpg

by katsu-makalu | 2011-02-07 15:06