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サイハイランとヤマトキソウ  ―今年見た野生ラン(その23)― 

サイハイラン(采配蘭)
ラン科の多年草。
偽鱗茎の先に、葉を普通1枚つける。葉は長楕円形で長さ25~40㎝。
葉に淡黄色の斑点(はんてん)があるものもある。
高さ30~50㎝の花茎に10~20個の花が偏って密につく。
花は下垂してやや漏斗状に開き、花色は紅紫色から黄褐色と変異に富む。
おもに温帯の林床に生え、和名は花序につく花のようすを采配に見立てたもの。
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先日この場所へ行ってみたが、猪に荒らされたあとがあり葉は確認できなかった。
来年も咲くか心配だ・・・

ヤマトキソウ(山朱鷺草)
ラン科の多年草。
山地の日当たりのよい場所に生える。 草丈10~25cm。
葉は茎の中ほどにつき倒披針形。 
花は茎の先に上向きに1個咲きほとんど開出しない。苞葉は葉状。
近縁種のトキソウはこれより大形で花は紅紫色で半開して横向き。
和名は淡い桃色をした花の色が「トキ」に似ているから
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今年はトキソウを見逃してしまった・・・

宮の渡し公園
ここ宮(熱田)の宿から桑名宿まで東海道では唯一の海上七里の海路で、東西の人々の行き交いが盛んであった。
名古屋の本草学者水谷豊文、その門下生伊藤圭介らは、ドイツ人医師シーボルトが、文政9年2月オランダ使節に随行して江戸へ参府する際と、4月長崎への帰路、宮の宿で会見し教えを受けた。
彼らは名古屋の医学・植物学の研究に多大な貢献をした。
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熱田湊常夜灯
寛永2年尾張藩家老(犬山城主)の成瀬正房が建立したが、風害による破損や近くの民家からの出火で焼失、再建されたがその後荒廃していたものを昭和30年復元した。

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時の鐘
延宝4年(1676)尾張藩主光友の命により設置された。正確な時刻を知らせる時の鐘は熱田の住民のみならず東海道を旅する人々に重要な役目を果たしていた。鐘楼は昭和20年の戦災で焼失したが鐘は蔵福寺に残っている。熱田の古い文化を尊ぶ市民の声の高まりにより、往時を思いおこすよすがとして建設された。

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丹羽家住宅
幕末ころの脇本陣格の旅籠屋で伊勢久と称し、西国諸大名の藩名入りの提灯箱が残されている。
正面の破風付き玄関はかっての格式の高さを残している。屋根に上がっていた卯建は戦災で破壊され、現在は袖卯建のみである。
by katsu-makalu | 2010-12-23 14:19