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ミヤマウズラとヒメミヤマウズラ ―今年見た野生ラン(その5)―

ミヤマウズラもヒメミヤマウズラも私は初見の花である。

 この夏ネットの掲示板上にミヤマウズラの画像が投稿されたころ、以前の写真を見なおしたときボケボケのアリドウシランらしきものを見つけた。
長野県へ古い記憶を頼りにアリドウシランを探しに出かけたが、時期が違うのか見つけることが出来ず諦めて引き返しはじめると、登りに気付かなかったミヤマウズラらしきものを見つけた。らしきものと言うのはこの時点ではミヤマウズラと思っていたが、後日ネット上の知人からヒメミヤマウズラであることを教えて頂いた。

 その翌日ミカエリソウを見に三重県へ出かけたところ、ミヤマウズラを見つけることが出来た。さらに1週間後近くの海上の森でミヤマウズラを見ることが出来た。他の花でもよく経験することであるが、一度目にすると見つけ易くなると実感した。

ミヤマウズラ (深山鶉)
 鳥が飛んでいるように見えて優しい花と言うのが私の第一印象である
                         (いずれもピンボケであるが証拠写真)
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ラン科の多年草。
茎の基部は地表をはい、各節から根を出す。
茎の上部は斜め上に伸び、常緑の葉を約五枚つける。
葉は白色の網目状の模様があることが多い。
茎の先端から長い花柄を出し、先端に穂状に5~10個のわずかに淡紅色を帯びた花をつけ、毛が密生している。
深山の名を冠しているが、人里近い山林の下でもよくみかける。
近縁のヒメミヤマウズラは全体が小形で、中部地方以北の本州、北海道の針葉樹林下に生育する。

ヒメミヤマウズラ(姫深山鶉)
ミヤマウズラよりも小型なのでこの名があります。
花はそっくりなために判別がつき難いのですが、良く見るとヒメミヤマウズラの花弁の内側には毛がない。
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和名の由来は葉の上に白い班点があって、ウズラの羽根の模様に似ているとか、卵の模様に似ているからと説明されている。

ミヤマウズラは、その気で探せば、割と身近にも見つけられる花なんだそうですが、 私 はこれまで一度も見たことがなく嬉しい初対面でした。

鶉(うずら)について 
 この地方では豊橋の食用卵としてなじみが深いが、本来はキジ科の鳥で秋に南へ渡り、温帯から熱帯にかけて越冬する。日本ではおもに本州中部以北の草原で繁殖し、冬は暖地に移動するが、九州で越冬するものは、大陸から渡ってきたものである。このような長距離の渡りをする鳥は、キジ科ではほかにいない。と言うことをこの記事を書くにあたって検索して初めて知った。
 鶏卵に比べて形が小さいが、味は濃厚である。栄養成分は、鶏卵に比べタンパク質、脂質は大差ないが、ビタミンA、B1は鶏卵の2倍強もあり、ビタミンB2も鶏卵の1.5倍強ある。ウズラ卵は栄養があるといわれるのも、このあたりに原因がありそうである。生卵は、そば、鍋物などのつけ汁や和え物に混ぜたりする。
 余談であるが、卵の模様は生む寸前にスタンプされるようで、ぬるま湯を含ませた布巾でこすると落ちると聞いたことがある・・・
by katsu-makalu | 2010-12-03 15:28