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達目洞(だちぼくぼら)のヒメコウホネ(姫河骨)

金華山東山麓に位置する達目洞は金華山の湧水(ゆうすい)を水源とする逆川(さかしまがわ)上流部にあり、絶滅危惧(きぐ)種の植物「ヒメコウホネ」の自生地があるなど、希少な動植物の宝庫です。
達目洞にはヒメコウホネ以外にも、コクロオバボタルやモリアオガエル、ナガボノアカワレモコウ、ノハナショウブなど多くの貴重な動植物が生息・生育している。

達目洞に自生するヒメコウホネは環境省レッドデータブックの絶滅危惧II類に指定される絶滅危惧種であり、岐阜市自然環境の保全に関する条例に定める「貴重野生動植物種」に指定。
平成19年達目洞を流れる逆川のうち、ヒメコウホネの生育する一帯112mの区域を岐阜市自然環境の保全に関する条例に基づき「達目洞ヒメコウホネ特別保全地区」に指定。

ヒメコウホネには葉が小型で丸い「東海型」と、葉がやや大型で卵形をした「西日本型」がありますが、狭義のヒメコウホネは東海型を指しており、達目洞のヒメコウホネもこの東海型です。ヒメコウホネ東海型の自生地は、達目洞の他には三重県内の一地域に現存するのみで全国的にも非常に貴重な場所。

開花時期は5月から10月
ヒメコウホネは、一般には浅い池や沼などに、太い地下茎を発達させて生育します。名前は地下茎が白骨のように見えることから、河骨(コウホネ)となったとのことです。
この花は、花弁(かべん=花びらのこと)が5枚あるように見えますが、実はこれは萼(がく)で、花の中心に見えるのは雌しべの先についている柱頭盤(ちゅうとうばん)です。その周りをたくさんの雄しべが取り巻いています。陰になって目立ちませんが、雄しべと萼の間に並んでいるのが花弁です

ヒメコウホネ(姫河骨)
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ナガボノワレモコウ(長穂吾亦紅)
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                    今日も古い画像でした・・・。 '08.9.22
by katsu-makalu | 2010-09-13 17:34