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環境省カテゴリ:絶滅危惧ⅠB類(EN)
5都県(東京・静岡・山梨・長野・埼玉)で絶滅危惧Ⅰ類

茎の下部は偽球茎状に肥厚し白色。
花茎はこれより出て基部に1葉がある。
葉は有柄で卵形、明瞭な3脈があり、多肉で凹凸が多い。
花はやや大型で花茎に単生し下垂する。花被片は細長く同形同大。
唇弁は花被片より長く太くふくらんで上靴の形をしており、爪先の方は尖った距となって先が二又にわかれ、また、開口部の前縁には舷部が広がり、その入り口にあらい毛が列生する。
蕊柱は花被片より短く両縁は翼状に広がり幅が広い。
花粉塊は卵形蝋質で4個。

今年は長野県の二つの地域で見た。
昔は奥三河でも見たことも聞いたことがある。

このホテイランを初めて見て、その翌年から保護活動にボランティア参加したことが、このブログを始めたきっかけである。
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↑今年初めて訪れた
数は少ないが保護活動をしているところより早く開花するようだ。
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↓初めて白花を見ることが出来た
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バルブ(偽球茎)から芽を出し一年目の葉はわずか数㎜、何年かかかってようやく花が咲く、撮影のために林床へ立ち入ることによって、悪意はなくとも無意識にこの小さな株を踏みつけてしまう。

↓保護活動の折何故か地表に出ていた
もちろん撮影後埋めておいたが・・・
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毎年観察・撮影場所を設けるが、今年はその50㎝ほど手前に小さな葉を確認して、割箸でやぐらを組んで注意を喚起したが、三脚や肘をついたのであろうが、一週間後に訪れたときには割箸どころか葉も確認できなかった・・・

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by katsu-makalu | 2011-11-30 17:42 | Comments(0)
環境省カテゴリ:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
ほぼ全国となる45道府県でRED指定
(東京・長崎:絶滅、愛知・三重・静岡:絶滅危惧Ⅱ類)

野生ランとしては最大(?)の大きさ
葉は丸っこい扇状で縦じわが何本も走り表面に凹凸ができ、つけ根の部分で重なるよう前後に2枚つく。
その中心部分から花茎を伸ばして先端に1輪の花を付ける。
花は一部が袋状にふくらんでユニークな形をしている。
色は袋状の部分が白地に紅紫色の脈が網目状に広がる。
それ以外の花びらは淡い緑色。
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ウィキペディアによるとランの園芸について

一般にランの人工繁殖は難しい。
これを克服する方法として、糖含有培地を使用して無菌的に種子を発芽・生長させる無菌播種が考案されている。
ほとんどの着生ランの種子は、この方法によって容易に発芽するが、菌類依存性の高いとされ地生ランは着生ランと同じ方法では発芽しない場合が多い。
腐生植物である腐生ランにいたっては栽培、移植技術すら確立されていない場合がほとんどである。

シュート先端にある生長点を切り出して培養するメリクロンなど、組織培養で増殖する技術も進歩してきている。
これは、種子で殖やす場合と異なり、優良な個体を大量に増殖することができるため、洋ランの営利栽培では欠かすことのできない技術となっている。

森林性や湿地性のものが多いが、草原に生息するもの、乾燥地に生息するもの、極地や高山にも分布するものがある。
しかし分布の中心はやはり熱帯の湿潤な地域で、熱帯雨林では一本の木に何十種類ものランが着生する例がある。
蘭の多くは、とくに夏場の強い直射日光に弱く、とりわけ胡蝶蘭などの園芸においては直接の日光は避けることが求められる。

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by katsu-makalu | 2011-11-29 17:03 | Comments(0)
環境省カテゴリ:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
36都道県でRED指定
    (愛知:絶滅危惧Ⅱ類、静岡:絶滅危惧Ⅰ類、三重・岐阜:なし)

名は植物学者の工藤祐舜の功績を称えてつけられたもの。
ギンランの変種でやや湿った腐葉土に生え小さい。
葉は上部の1個だけが大きく、その他は退化して鱗片状になる。
花は数個つき花被片相互に少し隙間があり距が顕著に前に突き出る。
個体数は少ない。

今までは奥三河で見ていたが、今年木曽谷の花を何度か見に行っている中で得た情報を頼りに、工事で通行止めになっている林道を1時間ほど歩いて探ったが見つからず、諦めて帰りかけたときガードレール下に見つけた一株である。
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ウィキペディアによると

根が太く発泡スチロールのように膨らんだ感じのものが多い。
根の細胞には菌類が共生して菌根を形成しており、ラン科独特の構造からラン菌根と呼ばれる。
また、ラン科植物の種子はほこりのように細かく、未成熟な胚のみで胚乳もなく、ほとんど貯蔵養分を持っていない。
自然下では発芽の際に菌類が共生して栄養を供給する。
さらに菌類への依存を強め、自分自身は光合成をせず、菌類にたよって生きる、腐生植物になっているものが、いくつもの群に見られる。

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by katsu-makalu | 2011-11-28 17:24 | Comments(0)
環境省カテゴリ:なし
31都府県でRED指定(内12府県で絶滅危惧Ⅰ類)
(岐阜:準絶滅危惧、三重:絶滅危惧Ⅱ類、愛知・静岡:なし)

葉は肉質で独特の株姿。逆さ向きになって木や岩に着生。
春に株の先端からしっぽ状の花茎を伸ばし花をほぼ輪生して多数咲かせる。
拡大してやっとランの花とわかるくらいの小さな花。
遠くからではびらびらと枯れた蔓がぶら下がっているとしか思えない。
花が咲いているのか、花後なのか、肉眼ではハッキリしない。

↓の3枚は5/中、5/末、7/初それぞれ別の場所であるが、開花時期が難しい・・・
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ウィキペディアによると

ラン科植物はすべて草本で、若干の登はん性のもの(例、バニラ属)がある以外のものは、それほど大きくはならない。
茎が大きな塊となって偽球茎を形成するものや、そのうえに少数の葉をつける独特な形のものが色々とある。多くのものが厚く硬い葉をもつ。
また、着生植物となるものが非常に多く、地上に生えるものをわざわざ”地生ラン”と呼ぶほどである。

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by katsu-makalu | 2011-11-27 17:40 | Comments(2)
環境省カテゴリ:なし
25都府県でRED指定(うち10都府県:絶滅危惧Ⅰ類)
              (三重:絶滅危惧Ⅰ類、愛知・岐阜:なし)

先が鋭く尖った卵状三角形の葉を対生し、個体によっては葉の中央に白い筋が見らる。
茎の上部に特徴的な花を数個つける。
唇弁の先は大きく2つに裂け唇弁の基部の左右には耳状の裂片がある。
唇弁が紫色を帯びているので別名ムラサキフタバラン。
日本に分布する5種類のフタバラン(アオフタバラン、タカネフタバラン、ミヤマフタバラン、コフタバラン、ヒメフタバラン)があるが、まだ未見はミヤマフタバラン、多分来年はこれも見れると思う・・・
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ウィキペディアによると

ラン科の花は、昆虫による受粉のために特別に進化した構造をもつ虫媒花をつけるものが多い。
かなり限定された昆虫を対象にした特殊な適応が見られるものも多く、共進化の結果と見られる。


余談であるが
K大学大学院に相関環境学専攻自然環境動態論を研究するゼミがある。
その研究室のWEBページに
『「共生」「生物多様性」「ナチュラルヒストリー」といったキーワードを中心に、生態学や進化生物学の視点から様々な分類群の生物を研究しています。
現在地球上には25万種もの被子植物が知られ、それらをさまざまな形で利用する昆虫が目ざましい繁栄を遂げています。私は主に植物と送粉昆虫、および植物と植食性昆虫との間の相互作用系を用いて、生物種間の相互作用がどのようにそれらの進化や多様化に関わってきたのかを明らかにしていきたいと考えています』とある。
このゼミに所属する院生Sさんからブログに「送粉者に興味があり、昆虫との関係にも注目して頂けたら幸いです」とのコメントがあり、アツモリソウの保護活動でご一緒する方が、アツモリソウの受粉に関してハナマルバチについてブログに書かれているのを目にしている。私もK大学・芦生研究林に興味があることから何回かのメール交換をした。
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by katsu-makalu | 2011-11-26 17:24 | Comments(0)
環境省カテゴリ:なし
27府県でRED指定(内12県で絶滅危惧Ⅰ類)
             (愛知・三重・静岡:なし、岐阜:準絶滅危惧種)

樹木の幹や枝から垂れ下がるように生育し気根で付着する。
花は3~4月に咲く。
茎の先端から少し根元側の葉の付け根から細長い花茎が出て、その先端が多少枝分かれしてそれぞれの先に花がつく。
花は丸っこくて黄色、唇弁には赤い縞模様がある。残り五弁はほぼ同型、先端はやや抱えるように内に曲がる。

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↑GWに梅の木に着生している蕾を見つけた ↓その10日後の同じ個体
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後日東三河で沢山の着生があることを知り、さらに別の所で低い位置でもあることを知った。
来シーズンが楽しみだ・・・・


ウィキペディアによると

雄しべと雌しべは完全に合体して一本の構造になっており、これをずい柱という。
雄しべは一本ないし二本だけが残り、他は退化する。二本のものはヤクシマラン属とアツモリソウ属であり、それぞれヤクシマラン亜科とアツモリソウ亜科を構成する。
ヤクシマラン亜科のものは雄しべが比較的はっきり区別できて、花も左右対称ではないなど、普通の花に近く、原始的なものと考えられる。
アツモリソウ亜科のものでは、ずい柱は平らで、先端下面に柱頭が、それより根元側左右に雄しべの葯がある。
それ以外のラン科では、ずい柱先端に雄しべの葯があり、その下面に柱頭がある。
ラン科植物の花粉は、花粉塊といって、塊になっており、その端に昆虫にくっつくために粘着部分をもっているものも多い。

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by katsu-makalu | 2011-11-25 17:22 | Comments(0)
環境省カテゴリ:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
16都県でRED指定(11都県では絶滅危惧Ⅰ類)
         (愛知・岐阜:なし、静岡:絶滅危惧Ⅱ類、三重:情報不足)

這う細い茎に肉厚の葉をつける。
葉には暗紫色の斑点が入り暗い環境だとほとんど緑一色になる。
這う茎の所々から出る白い根で樹木に着生する。
2月~4月にごく小さいながらも淡黄緑色地に紅紫色の模様が入り
愛らしい花をつける。

今年木曽路の花を探っているうちに、これを知ったのが5月半ば、すでに終わっていた。
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が、高い所に咲き残りを見つけて望遠で引いた。
来年は花期を逃さずに低い位置の愛らしい花を写したい・・・
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ウィキペディアによると
ラン科植物の花は、非常に独特のものである。
ユリなどと同じように、六枚の花びら(外花被片3、内花被片3)があるが、全部が同じ形ではないので、左右対称になる。
特に、内花被片の一枚が変わった形になっている。
多くのものでは袋や、手のひらをすぼめた形や、あるいはひだがあるなど、他の花びらとは異なっており、これを唇弁(しんべん、リップ)と呼ぶ。
他の内花被片二枚は同形で側花弁と言う。
外花被片も唇弁の反対側のものと残り二枚がやや違った形をしている。
前者を背萼片、後者を側萼片という。
本来、花茎から花が横向きに出れば、唇弁が上になるのだが、多くのものでは花茎から出る子房がねじれて、本来あるべき向きから180°変わった向き、つまり逆さまになる。
そのため、唇弁が下側になって、雄しべ雌しべを受ける形になる。

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by katsu-makalu | 2011-11-24 17:25 | Comments(0)
d0168292_22565196.jpg                                今日は予てメンバーのお一人から案内状を頂いていたフォトクラブ「花詩」の写真展にお邪魔してきた。
素敵な作品の数々を拝見して、分かってはいるが天と地ほどの違いに落ち込んで帰ってきた。
少しでも近づけるようにしなければ・・・

写真展の前に伊良湖でアゼトウナを見たが、既に終盤で綺麗な個体は見られなかった。

アゼトウナ
キク科アゼトウナ属の多年草
伊豆半島から西の太平洋岸に分布
岩の隙間に根を下ろし、茎はその表面を少し這って株を作る
葉は倒卵形でやや肉質であり、ふちが浅くギザギザになっている
ヤクシソウによく似た花をつける
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by katsu-makalu | 2011-11-23 23:11 | Comments(2)
環境省カテゴリ:なし
33都府県でRED指定(三重:絶滅危惧Ⅱ類)
              (愛知・岐阜・静岡:なし)

私はキンランよりこちらが好みである。
私の知る限りではキンランより個体数が少ないような気がする。

種が稔るのは秋、この時期まで葉や茎は元気で光合成を続ける。
種を結実させ、地下茎にエネルギーを十分蓄えさせるには、周囲の
草に覆われないように時々刈ってやることが望まれるが・・・
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私が毎年見ている場所はもともと個体数が少ないが
それでも年々少なくなってきている。
今年も盗掘されたのか草刈りの犠牲になったのかは定かでないが、
7月初旬の時点で見当たらなくなっていた。
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ウィキペディアによると
ラン科の種はラン(蘭)と総称される。
英語では「Orchid(オーキッド)」で、ギリシア語の睾丸を意味する「ορχις (orchis)」が語源であるが、これはランの塊茎(バルブ)が睾丸に似ていることに由来する。
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by katsu-makalu | 2011-11-23 18:34 | Comments(0)
ラン科は、単子葉植物の科のひとつで、その多くが美しく、独特の形の花を咲かせ、鑑賞価値の高いものが多く、栽培や品種改良が進められているようだが、私はそれら園芸種には興味ない。

野生の、自生のランは採取のため、あるいはその環境の変化によって絶滅に瀕している種も少なくない。


山野草に興味を持って4年目の今年も時間の許す限り花散策を続けたが、この一年を振り返る時期になった。
野草の中でも特に希少性から野生のランと、種類が多くて分からないスミレに興味を持っての一年であった。

ランにしろスミレにしろ観察会や保護活動やネット上を通じて知り合えた多くの方にお世話になった。この場を借りてお礼申し上げます。

日本の野生ランは317種と言われているが、今年の初見はミスズラン・コハクラン・トラキチラン・ウチョウラン・コクラン・ショウキラン・エゾスズラン・ホザキイチヨウラン・ヤクシマアリドウシラン・ミヤマモジズリ・ハコネラン・タシロラン・ナギラン・マヤラン・サガミラン・ミヤマフタバランの16種であった。


今日からしばらく今年見た野生ランをほぼ日付の早い順に一日一種振り返る。

キンラン
環境省カテゴリ:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
42都府県でRED指定(愛知・岐阜・静岡:準絶滅危惧種)
              (三重:絶滅危惧Ⅱ類)
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昨年までは県内の自生地三ヶ所を知っていたが↑これは
4月末他の花を見に行ったとき偶然一株のみを見つけた
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↑これは海上の森
瀬戸市には昔かなりあったが採掘によって無くなったと地元の方が嘆いて見えた・・・
比較的近年に瀬戸の別の所で撮影されたものを見つけて、昨年・今年と探してみたが見つからなかった、来年の宿題として残った。
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by katsu-makalu | 2011-11-22 18:23 | Comments(0)