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ヒトツボクロ  ―今年見た野生ラン(その17)―

日本人好み(?)の侘び寂びの魅力と言うべきか、よくよく見るとなかなか味わい深い。
1枚の葉と細長い花茎、極小さな花だけのとても質素な姿です。
初めて見る花だけに教えられなければ到底見つけれなかっただろう・・・

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ヒトツボクロ(一黒子)
ラン科の多年草。
温帯の林床に生え、地下の偽球茎は数珠(じゅず)状に連なり、いちばん先端の偽球茎から1葉と1花茎を出す。
表面に光沢のある濃緑色の木の葉型の葉を1枚だけ、葉裏は赤紫色を帯びる。
春から初夏に細い花茎を20~30cmほど伸ばし径1cm未満の小花を10個前後まばらにつける。
花はやや黄緑色がかった紫褐色で少し透明感があって下を向いて咲く。
花の後(夏)は落葉し秋に再び出芽する。(冬には葉があります。)

全体像とその上部と下部
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和名のヒトツボクロの命名者は、日本の植物学の礎を築き、ソメイヨシノの命名者として知られる松村任三博士だそうですが、ヒトツボクロの名前の由来は、ついつい誰もが聞き漏らしてしまって不明とのことです。
由来は明らかでないが、シュンランを別名ホクロというので、それと関係があるのではという記述もある。

白鳥庭園へ名古屋では珍しい雪つりを見に行ってきた。
シコンノボタンと日本水仙に先駆けてペーパーホワイトが咲いていた。
公園横には名古屋城から名古屋港への堀川があり、冬の風物ゆりかもめが庭園の池にいた。
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by katsu-makalu | 2010-12-17 17:12