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コアツモリソウ ―今年見た野生ラン(その9)―

花の色・形は一見するとコアツモリソウと言うよりコクマガイソウと言ったほうが・・・
クマガイソウよりうんと小さいので「可愛い」と言うのが実感でした。

草丈は低くて、10㎝ほど。(大きさを杉の葉と比較してみて下さい)
心形で光沢のある葉を2個対生するのは、フタバランの仲間によく似ている。
コアツモリソウ  ―今年見た野生ラン(その9)―_d0168292_1854852.jpg

葉の間から花柄が垂れ下がって、小さくてかわいらしい花が1個。
花の径は1㎝ほどしかなく、アツモリソウやクマガイソウの花は10㎝を超えるものもあるので、この花がいかに小さいかがお分かりになると思います。
コアツモリソウ  ―今年見た野生ラン(その9)―_d0168292_1855440.jpg

花が葉の下に隠れるように咲くので目立ず探すのに苦労する。また、花は下向きにつくので、写真に撮るのが難しい。
花の形は、他のアツモリソウの仲間と同じように、唇弁が袋状になっていて、線状で赤紫色の模様が特徴的。
コアツモリソウ  ―今年見た野生ラン(その9)―_d0168292_18594776.jpg

今年は開花時期が遅れたようで、私が訪れた時点では開花しているのを、一株見つけるのがやっとだった。
その後ネット上で皆さんが口々に昨年より少なくなっているという。

同じ仲間のアツモリソウやクマガイソウ同様、園芸目的の採取などによって個体数が極端に減少しています。

自生地保護のために
野生ランは環境省や各県のレッドデータブックで絶滅危惧種に登録されているものが多い。
これを盗掘することはもちろん論外であるが、盗掘されたものを取り扱う業者から購入することは、自生地の損失を助長する行為であると私は考えるがいかがでしょうか・・・・
by katsu-makalu | 2010-12-07 19:29